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スキルを習得するために、反復練習は絶対にしない

目次

試合で使えるスキルを習得するなら

この記事は10分で読めます

ハンドボールのGKのスキルは
offensive skilldefensive skill
2つに分かれています。

offensive skill
スローやリスタートなどの
OF時の球出しについてです。

defensive skill
位置取り、構え、止め方などの
DF時のキーピングについてです

今回は
defensive skillのスキル習得について書きます。

defensive skillの3つのスキルとは

1.Defensive posture, positioning
 構え 位置取り

2.Using hands, legs and torso for saves
 止める行為に体を使う

3.Catching, deflecting and knocking down shots 
 シュートを当てる

https://www.ihf.info/sites/default/files/2020-03/H@S_booklet_0.pdf

IHF TEACHING HANDBALL
HANDBALL SKILLS AND TECHNIQUES
8.3 Basic Goalkeeping

[結論]
スキルを習得する時にGK 練習では
スキル単体の反復練習は絶対にしません。

アランマーレのGK練習では
毎回違う練習メニュー
スキル習得を図ります。

スキル単体の練習は
・キックだけするTR
・跳んで止めれだけのTR

反復練習は
同じ練習を2日以上続けることです。

「スキル単体の反復練習」をしない理由とは


①GKは複数のスキルを取捨選択する必要がある

GKはdefensive skillを使用する際に
OFの局面に合わせて使う必要があります

ドイツでの所属チームでは
OFを4つの局面に分けていました。

1.OF開始局面[ボール奪取]
2.組織化、準備局面[きっかけ]
3.突破局面[シューターが決定する]
4.シュート局面[シュートが打たれる]

これらのOF局面に合わせて
GKのdefensive skillを使うと
このようになります。

1.OF開始局面[ボール奪取]
 GK:スキル使用無し

2.組織化、準備局面[きっかけ]
 GK:構え位置取りの準備

3.突破局面[シューターが決定する]
 GK:構え位置取り 
    止める行為に体を使う準備

4.シュート局面[シュートが打たれる]
 GK:止める行為に体を使い 当てる

このようにGKは
局面ごとにする使うスキルが変わります

4つの局面に応じて3つのスキルを選択し
適切に使用しなければならないです。

そして
4つの局面であるOFは
同じ形でシュート局面にいくことはないです。

ボール奪取の方法やきっかけの種類
シューターの「ひと」と「ポジション」が
毎回変わります。

反復練習では
特定の局面のセーブの練習を繰り返すため
毎回変わるOFに対応できなくなります。

②スキルとは「判断」があって成り立つ

GKはdefensive skillを使用する際に
OFの局面に合わせて使う必要がある。

OFの局面に合わせて使うためには
瞬間的に見て判断してから
スキルを選び、プレーに反映させます。

大きな括りのスキル3つあり
そこから選ぶことで
スキルがプレーに反映されます。

スキル単体で行う練習は
見て、判断して、選ぶという
行為がなくなります。

複数のスキル使う試合では
スキルを使用する前に問題が発生します。

どんな練習が効果的か

①動きを条件によって引き出す

手をあげるという構えのスキルを例にします。

手をあげる、あげ続けるスキルを
習得する際に言葉
アプローチすることもあるかと思います。

しかし、自分の体験では
なかなか手が上がらないことの方が
多いかったです。

自身がドイツで学んだ方法は
練習に「条件」をつけて
意図的にその動きを生み出すものでした。

頭上にあるチューブを掴むという条件
練習の要素に入れれば
手をあげるという動きが生まれます。

この動きは
指導者の指示ではなく
条件に適応する行動を取るため
選手が動いて得るスキルになります。

練習の「条件」に合わせて
自分の体で「試行する」ことで
スキルに近い動きを引き出します。

②「条件」を毎回変える

毎回「条件」を変える目的は
毎回変わるOFに対応するためです。

条件に応じて最適な動きや
効率の良い動きを生み出すための
思考する」回数を増やすことができます。

手をあげるという構えのスキルを例にします。

手をあげる動きを
チューブとストレッチポールで行うとします。

チューブの場合

後ろ方向に引っ張られる力に対して
体幹部に力を入れながら
手をあげる動きができます。

ストレッチポールの場合

肩幅以上の腕の範囲で
ストレッチポールを掴むことで
自分の体よりも前で腕を扱いながら
手をあげる動きができます。

同じ手をあげるスキルでも
「条件」によって
違う部位や感覚に意識がいきます。

「条件」が変わった中でも
手をあげるというスキルができるように
適応するように「思考する」ことができます。

毎回「条件」を変えることによって
条件に適応しようと
思考する」ようになります。

結論:試合で使えるスキルを習得するなら

アランマーレのGK練習では
毎回違う練習メニュー
スキル習得を図ります。

1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月の
単位の中で同系統のGK練習の中で
条件を変えます。

適応しようと「思考する」回数と
適応した動きで「試行する」回数を
条件」提示によって増やすことを意識してます。

GKコーチが教えるではなく
GKコーチの「条件」提示によって
選手がスキルに近い動きを
毎回違う動きで行うように促します。

これがアランマーレのGKが
毎回変わるOFに対応するスキルを
習得するために行なっていることです。

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